2級キャリアコンサルティング技能士試験の『共有とは』

みなさんが苦労されている箇所が共有であり、その方法がわからない方が多くいらっしゃいます。

このプロセスを飛ばして、提案するとほぼ、合格の道は遠のいてしまいます。

そもそも相談者が主体的に考えていただき、それを支援するわけですから・・・。

共有なくしては、「目標」には到達しません。

2級キャリアコンサルティング技能士の面接試験において、「共有」は合格を左右する「目標の設定」および「具体的展開」の架け橋となる非常に重要なプロセスです。

2級キャリアコンサルティング技能士試験では、コンサルタントが一方的に問題を指摘するのではなく、「相談者と合意の上で、共通のゴール(目標)を持つこと」が求められます。

では、どのように考えていけばいいのか・・・ということですね。

以下に、効果的な共有の仕方をステップ別に解説します。

※型ではなく、プロセスです。


1. 共有のタイミング

関係構築ができ、相談者視点の問題と、コンサルタント視点で見立てた問題が整理できた中盤から後半(10分〜15分頃)に行うのが理想的です。

2. 共有の具体的な3ステップ

単に「こうしませんか」と提案するのではなく、以下のプロセスを踏むとスムーズです。

相談者の思いを要約し、ねぎらう

まずは、これまで聴いた内容を短く要約し、相談者の苦労や感情に共感します。

例)

「ここまで、〇〇さんが仕事と育児の両立で本当に行き詰まっているというお話を伺ってきました。お一人で抱え込んでこられて、本当にお辛かったですね・・・」

⇒ここまで、しっかり本当のお悩みが聴けていて、CCの見立ても根拠があって把握していることは大事。傾聴が浅く、CCの見立ても根拠を捉えられないと難しい。

コンサルタントの見立てを「提案・確認」の形で伝える

断定せず、「〜のように感じたのですが、いかがでしょうか?」と問いかけ、相談者の反応を確認します。

例)

「お話を伺っていると、〇〇さんは『周囲に迷惑をかけたくない』という思いが強く、制度について詳しく確認することに抵抗を感じていらっしゃるようにお見受けしたのですが、ご自身ではどう感じられますか?(どう捉えていますか?)」

⇒このように心の内をしっかりとらえていないとこのような問いかけはできない。

目標(ゴール)の合意形成を行う

相談者が「確かにそうです」「はい、その通りかもしれません!」などと納得(共有)できたら、次のアクションに向けた目標をセットします。

例)

「では、まずは〇〇さんが無理なく働き続けるために、会社の制度や今の状況をどう周囲に伝えていくか、一緒に整理してみませんか?」

⇒目的と効果を伝えている。

3. 共有の際のポイントと注意点

重要なポイント

項目良い例(合格圏内)悪い例(不合格リスク)
考え方相談者と一緒に「課題」を見つめるコンサルタントが「正解」を教える
問いかけ「〜について、一緒に考えませんか?」「〜すべきなので、〇〇してください」
確認の仕方伝えた後に「いかがですか?」と聴く反応を無視して次の方策へ進む

★「腹落ち」が重要

相談者が「ええ、まさにそこが問題なんです」と腹落ちしていない状態で方策(アドバイスなど)に移ると、試験官からは「独りよがりな展開」「CC主体による一方的な提案」とみなされる可能性が高くなります。

このように、2級キャリアコンサルティング技能士面接試験では、ただ単に「目標」「方策実行」を目指す支援ではなく、あくまでも相談者が主体的に行動できるようにするためですから、相談者自らがその「目標」に向かって「やってみる!」と思うようになっていただくように進めます。

ですから、「共有」するためには、どれだけの傾聴力が必要なのかが、お判りいただけたでしょうか。

まずは、共有するために、しっかりと相談者に寄り添い、本意をお話しいただくまで、丁寧な傾聴をしながら関係構築を深めていくことが、とても大事です。「共有」し、「腹落ち」ができてこそ、目標に向かっていかれるんだと考えていただければと思います。

2級キャリアコンサルティング技能士試験応援メッセージ1

池田エミ

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